
携帯営業を辞めたあともまた営業ですか?

まあ営業はいたけど、その前に清掃業についたな

清掃ですか?

そうそう、某単身者向けアパートの巡回清掃とか、
入退去に伴う室内清掃とかしてたぜ

作業服きてのお仕事ですか、リョウさん似合いそうですね

頭に巻いてるものをさては、タオルに見立てたな?

あ、バレちゃいました?
導入:障害者雇用を考えているあなたへ
「発達障害のある自分に合った仕事って、どう見つければいいんだろう?」
そんな悩みを抱える方にとって、清掃業は比較的ハードルが低く、候補に挙がりやすい仕事の一つかもしれません。
また就労支援のような形で、障碍者を雇ってくれる活動をしているところもあります。
私は精神障害と発達障害の診断を受ける前、実際に清掃業でアルバイトとして働いた経験があります。
その体験を通して感じた、「向いている点」「気をつけたい点」「仕事選びのヒント」などを、正直にお話ししていきます。
第1章:私が働いた清掃現場の実情
私が勤務していたのは、マンションやアパートの共用部分、あるいは空き部屋などの室内清掃を請け負う、小さな清掃会社です。
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高所作業は滅多になし(時期によりドレン清掃で屋根に上ることあり)
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清掃道具と一緒に車で現場まで移動(運転は不要)
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社長と私の2人で現場を回るスタイル
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1か所で数時間、じっくり取り組む作業が中心
一見すると、「発達障害があってもできそう」と思える内容でした。
ですが、実際に働き始めてみると、思わぬ壁にぶつかることが多々ありました。
第2章:発達障害の特性が引き起こす「つまずき」
清掃作業自体は単純に見えるかもしれません。
でも、実際には「気づく力」「空間把握」「段取りを考える力」など、意外と多くの力が必要です。
私が悩んだ点は、以下のようなものでした:
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道具の使い方がなかなか覚えられない(イマジネーション障害)
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手順を見本なしで理解するのが難しい(イマジネーション障害)
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注意力が続かず、モップの柄を壁や天井にぶつけてしまう(ADHD)
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空間認識が苦手で、効率的な動きができない(ADHD)
後からわかったのですが、これは私のADHDの特性や空間把握力の弱さが原因でした。
どうしてもモップや長物の柄を天井や壁にぶつけてしまい、注意されても道具を持ち上げたらドンとやってしまうんですよね。
当時はなぜ自分だけがうまくできないのか分からず、強い劣等感に悩まされました。
第3章:見落としがちな「安全面のリスク」
清掃業は、安全に見えて実はリスクもあります。
発達障害のある方が働く上で、特に気をつけたいのが以下のポイントです。
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モップやポールを誤って壁や天井にぶつけてしまう破損リスク
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高所清掃時に道具を落とす可能性(下に人がいる場合は危険)
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注意が散漫な状態で機材を扱うことによるケガのリスク
たとえば、私自身も作業中にポールをうっかり振り回して壁にキズをつけてしまったり、
モップの柄が天井の照明に当たってしまったことがあります。
イメージしやすいように、スマホをよく落として画面を割ってしまうタイプの方──。
もし思い当たる節があるなら、清掃道具も似たような扱いになりがちです。
スマホのようにドライバーや清掃道具をハシゴ作業をしていて、落としちゃったらどうなるでしょう?通行人や下で作業してる同僚に当たる可能性があります。
安全面への配慮は、非常に重要だと感じました。
第4章:清掃業が「合う人」「向かない人」の傾向とは?
発達障害があっても、清掃業に向いている方もいます。
◎ 向いている人の特徴:
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一つの作業に集中するのが得意
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繰り返しの作業が苦にならない
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他人とのコミュニケーションが少ない職場を好む
- 決まった道具とルーチンワークで淡々とできる同じ現場での作業
△ 向いていないかもしれない人:
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空間把握が苦手
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道具の取り扱いが雑になりがち
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抽象的な指示が理解しにくい
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急な変更に対応しづらい
- 応用力がない
発達障害の特性は人それぞれ。
ですが、「就職できる」ことと「長く続けられる」ことは別問題です。
まとめ:仕事選びの鍵は「自己理解」にあり
清掃業は、障害者雇用の中でも間口の広い職種の一つです。
けれど「合う・合わない」を見極めずに始めると、働く中で苦しさを感じることがあります。
私の経験から強く伝えたいのは、
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「働ける仕事」ではなく「働きやすい環境」を探すこと
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自分の特性(得意・不得意)を知っておくこと
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他人と比べず、自分のペースで一歩ずつ進むこと
です。
私リョウの退職自由
私の場合の退職理由は、化学物質過敏症の悪化により、洗剤が使えなくなった事でしたが……。それがなければ続いてたかどうかは難しいです。
実際、零細企業だったので、稼ぎたいと思ったら独立して一人親方となるしかないんですよね。
またこういう業界は横のつながりを保ちながら、仕事を得るしかないからです。
また当時の私は稼いで自活することに拘っていたため、経済的な安定を求めていたんですよね。
この記事が、清掃業を含めた就労を検討する誰かのヒントや安心材料になればうれしいです。
無理せず、自分にとっての「働きやすい場所」を見つけていきましょう。
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