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うーん、あとは発達で注意多動という観点でみたらヤバいのは倉庫とか現場作業かな?

リョウさん、倉庫作業も経験があるんですか?

冷蔵倉庫で働いた事あるぜ、まあ化学物質過敏症でダメだったけど。

発達の観点で見てもやはりダメなんですか?

ダメってより、あぶねえ。俺みたいにフォークリフトにひかれるとか、労災に発展するヘマをしでかす。中古自動車の工場仕事と同じ理由だな。

フォークリフトにひかれたんですか!?

まあ、加害者にならんくてよかったよ。万が一賠償とかになった場合、俺にはとうてい払えないからな。大けがもしなかったしね。

こう考えると、本当に集中力や全体を把握して動くような仕事って向かないんですねえ
はじめに:冷蔵倉庫って実は「誰でもできる仕事」じゃない?
こんにちは、ファンキーガイ・リョウ(55歳・精神&発達障害+MCS当事者)です。
今回は「冷蔵倉庫で働いた経験」について、本音で語っていこうと思います。
世間ではよく「倉庫作業は黙々と働けて障害者向き」と言われますよね。
でも実際は、そんなに単純じゃない。
特に私のように「発達障害(注意欠如・多動性障害)」「双極性障害(躁うつ病)」「化学物質過敏症(MCS)」といった複数の特性を抱えている場合、かなりの落とし穴があったんです。
この記事では、実際に私が経験したことを通して、「冷蔵倉庫ってどんな仕事?」「障害者には向いているのか?」という疑問に向き合います。
応募のきっかけは「近くて未経験OK」だった
私が冷蔵倉庫の仕事に出会ったのは、たまたま転職ナビ系のサイトを見ていたとき。
勤務地が家から近かったこと、未経験歓迎&普通免許だけでOKという条件で「ちょっとやってみるか」と思って応募しました。
面接後、なんと連絡が来たのは2か月後。完全に落ちたと思ってました(笑)。
実際、地元の老舗の倉庫で、社員の大半が親族という、ちょっと特殊な環境でした。
この時点では、私はまだ「MCS(化学物質過敏症)」しか自覚しておらず、発達障害や双極性障害は未診断の状態でした。
※いわゆるグレーゾーン就活と言われる状態ですね。
実際の作業環境:化学物質過敏症にはまず無理だった
この倉庫、喫煙環境がかなり緩かったんです。
入り口のところでタバコを吸っているドライバーが常に何人もいて、作業中も煙が絶え間なく流れてくる状況。
喫煙者が多い職場って、北海道になると意外とまだまだあるんですよね。
私はMCS(化学物質過敏症)なので、この時点で身体がかなり反応してしまい、続けるのは難しいと判断しました。
発達・精神障害の観点から見た「倉庫作業」の現実
でも、この仕事で実はもう一つ重要な気づきがありました。
それは──発達障害の自分が、「フォークリフト作業で労災事故」を起こしてしまったことです。
ある日、現場で注意がそれた瞬間、私は動いていたフォークリフトの前に出てしまい、衝突。
相手の運転手は「なんでそこにいるんだ⁉」という顔でしたが、こちらとしては無意識に行動していたんです。
その結果、早退で病院へ、会社には労働基準監督署が入る事態にまでなりました。
今になって発達障害という原因が分かりました。
それを踏まえて振り返ると、痛感したのはADHD(注意欠如・多動性障害)にとって、常に動きがあり注意力が求められる現場は非常に危険ということです。
高所作業と冷蔵環境は、想像以上にキツい
冷凍倉庫という環境は、外見からは想像しにくいリスクがいくつもあります。
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温度はマイナス10℃前後、頻繁に出入りするため結露で床が滑りやすい
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メガネは一気に曇って視界ゼロになる
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パレットを2階建て以上の高さに積むことが多く、上段の荷物を取るために高所作業が発生する
高所作業の際には、パレットをリフトで上げた上に自分が乗って、荷物を運ぶこともあります。
この状態で少しでも注意がそれると、大事故につながる可能性があるんです。
他人を巻き込む可能性も、パレットが総崩れになって荷主の荷物がすべてダメになる事もあります。
ADHD特性のある方にとって、これはかなりのリスクです。
実際、私もフォークリフト事故を起こしています。
「黙々作業」と思いきや…コミュニケーションも多い職場
「倉庫=ひたすら黙々作業」と思っていませんか?私もそう思ってました。
でも、実際は意外とマルチタスクにコミュニケーションが多い。
特に取引先のドライバーさんたちはフレンドリーで、ちょっと手が空くと話しかけてくることもよくあります。
つまり、アスペルガー傾向が強くて対人が苦手な人にとっても、あまり“静かでマイペース”な職場とは言えないかもしれません。
まとめ:冷蔵倉庫が障害者に向いているか?私の結論
私の個人的な結論としては──
❌「冷蔵倉庫は、私(注意多動)には向いていなかった」
理由は以下の通り:
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MCSによる喫煙環境への反応
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ADHDによる注意力散漫多動と労災リスク
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高所作業・寒冷環境など身体的なストレス
もちろん、すべての倉庫が同じではないし、もっと配慮のある職場もあるはずです。
しかし、「倉庫=障害者向け」「単純作業=安心」とは限らないことは、ぜひ知っておいてほしいと思います。
これから倉庫作業を検討している方へ
✅ チェックポイントとして意識してほしいこと:
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喫煙環境・化学物質の有無(MCSやアレルギーの人向け)
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注意力・危険予知が必要な作業の有無(発達障害向け)
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温度・作業環境(寒冷地に弱い方は要注意)
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コミュニケーションの頻度(ASD特性との相性)
🧭 もし不安があるなら…
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就労移行支援で自己分析をしてから応募する
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障害者特化エージェントなど専門窓口に相談する
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オープン就労(障害を開示して配慮を受ける)を選ぶ
エージェントを活用、転職ナビ系の媒体で自力で活動するのもできる人にはありです。
ある程度クローズにして、一般雇用を狙うならこちらのエージェントで、それとなく「苦手な事」として伝えながら探すといいでしょう。
既卒・フリーターでも就職できる!【第二新卒エージェントneo】
障害者前提のエージェントはこちらから、基本障害をオープンにして配慮を求めるのならこちらがおすすめです。
またこれは私、リョウのノウハウですが。
倉庫作業なら「一日体験させてほしい」と言って見学や体験をしてから選考してもらうという相談も可能な事が多いです。
障害者の就職・転職なら【dodaチャレンジ】
お勧めは障害が確定しているなら、就労支援移行で相談に乗ってもらい、面接などの同行支援を受ける事ですね。
障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】
就労支援は、地域の事業所に正直、かなり左右されるものがあります。
全国展開をしていて評判のいいところでも、地元ではすごい酷評を聞くことがあるなんてのもあります。
ですので、活用する際は、自分の求めていることができるかどうか?を念頭に置いて見学でチェックするといいでしょう。
最後に:合わない職場も、「気づき」になった
私はこの倉庫作業で続けることはできませんでしたが、「自分に合わない働き方」を体験したことで、むしろ「じゃあ、どんな環境なら無理なく働けるか?」と前向きに考えるきっかけになりました。
障害があっても働ける場所はあります。
でも、「向き・不向き」を自分で把握しておくことが、一番の自己防衛になるんですよね。
同じように就労に悩んでいるあなたへ。
焦らず、自分に合った職場を少しずつ探していきましょう。
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