※PRあります。

ちなみに転職エージェントの存在に気付いたのは、倉庫作業あとに空白歴ができて……40歳ぐらいの時だったかなあ

それまで自力でやってらしたんですか?

ハローワークはアテにならなかったし、あの時はまだ化学物質過敏症までだったからなあ。
問い合わせる事を考えたら、自分でやったほうが伝えやすかったのよ。

なるほどですね……

ただ、コロナ前に利用してた時はほとんど時間の無駄だったな

そうなんですね

活性炭マスク一つで全部が狂ったからな。コロナ後はそこが自動クリアされてるから、幾分かわったけどね
障害や病気があっても転職できる?転職エージェントの活用法とコロナ前後の比較ガイド
障害や疾患を抱えながら働きたい方へ──発達障害・精神疾患・化学物質過敏症など、配慮が必要な方にとって、転職活動は非常に高いハードルとなることがあります。
本記事では、筆者自身の実体験をもとに「転職エージェントのコロナ前後の変化」や「どのように使えば良いか」、そして「現在の就労支援の活用法」について説明していきたいと思います。
はじめに:エージェント選びに悩んでいる方へ
発達障害や精神疾患、MCS(化学物質過敏症)などの事情を抱えていると、「エージェントに登録しても無駄なんじゃないか」「どうせ断られる」と諦めてしまうことも。
実は、時代の変化とともにエージェントの対応も進化してきました。特に、コロナ以降のマスク文化の普及が障害者・疾患持ちにとって追い風になる場面も。
コロナ前:配慮を伝えると紹介ゼロに
私が初めてエージェントを利用したのは40代前半。冷蔵倉庫勤務の後、空白期間ができたタイミングでした。
登録したのは、
- マイナビ
- リクナビ
- DODA
- ジョブキタナビ など
ところが、MCS(化学物質過敏症)で「活性炭マスク必須」「分煙必須」といった条件を提示した途端、紹介は一切来なくなりました。
当時は「健康体であること」がデフォルトの前提。
障害や疾患に対する配慮がまったく浸透していなかったのです。
例えば障碍者雇用と言えば身体障碍を前提としていたり、化学物質過敏症でマスクが必要と言っても「素顔で接客!」が当たり前だった時代なんです。
だから結局、この時点ではエージェントには期待せず。自力で見学と退職を転々としてました。
コロナ禍で状況が一変:マスクが配慮ではなく“常識”に
2020年以降、感染対策としてマスク着用が当たり前になりました。
この変化は、私のように配慮が必要な人間にとって良くも悪くも大きな転機。
また基礎疾患で免疫に問題のある人なども、リスクを理由にある程度配慮が貰える副次的効果がありました。
エージェントから実際に紹介されたのは、
- 在宅・通勤選択可のコールセンター
- データ入力や事務職
- 換気・個室のあるドライバー職 など
「配慮が特別ではない時代」に入ったことが、転職の可能性を広げてくれたのです。
実際、化学物質過敏症でマスクで色々言われたり、制限を受けていた人たちは別の壁が出来ながらも応募と選考上は対等に立てたのです。
精神・発達障害が判明後:無理のない就職戦略へ
その後、躁うつ病(双極性障害)・発達障害と診断され、入院も経験。
転職エージェントからは他県勤務の求人も届きましたが、
- 医療機関の体制が不明
- 化学物質への配慮が現場で担保されるか不透明
といった不安もあり、最終的には就職に至りませんでした。
現在は、就労移行支援や訪問看護を併用しながら、無理なく自分に合った働き方を模索中です。
エージェントを活用するコツ:使い方次第で“強力な武器”に
経験から言えることは次の通り:
- コロナ以前は制度も社会も配慮に弱かった
- コロナ後は社会全体が“健康を守る権利や意識”を持ち始め、配慮が前提に
ポイント:
✅ 就労移行支援や支援員同行を活用する
✅ 自分の特性をきちんと言語化して伝える
✅ 担当者ガチャは避けられないので、複数登録して比較する
大抵、ヒアリング後音沙汰ないけど。唯一「紹介できる求人がなくてすいません、できそうなところが出てきたらすぐ連絡します」と言ってくれた担当者もいました。
マスクの問題さえなければ、この誠実な担当者がいいところを探してくれてたんだろうなあって思った唯一の事例です。
おすすめの支援事業所(筆者利用中)
私が現在通っているのは、支援員が面接同行してくれる就労移行支援の事業所。
選んだ理由としては以下になります。
- 近所にあり通いやすい
- 訪問看護師さんから評判を聞けた
- 実際に就職実績が出ている(例:大手都市ガス勤務)
▶︎ 詳しくはこちら:障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】
実際、こちらにお世話になるか、もう一か所で悩んだのですが……。
立地がやはり、自宅から近いという事でこちらを選びました。
また誰もが知る大手企業に採用された人も、訪問看護師さんが知っていたことが決め手にもなりました。
もう一か所、当時同時に悩んだ場所もあるのですが……
自宅からやや遠かったため、こちらは見学だけで終わりました。
ただ、こちらは私はコロナ前から知っており、結構身体系の障碍者採用で大手に強いところというイメージがあります。
(最近、精神系特化の事業所もジャンルに分かれてできた模様)
当時、化学物質過敏症やマスク関連で、あまり期待はしてなかったんですが……。
コロナで状況が変わったのもあり、こちらも選択肢の候補に入りました。なんというか大手に強いってイメージが強く残ってたんですよね。
まとめ:障害や持病があっても、働き方は選べる
エージェントも、支援事業所も、あくまで“道具”です。
本当に大切なのは、
- 無理をしないこと
- 自分の症状や生活に合った働き方を優先すること
就職活動で何よりの味方は、あなた自身の自己理解です。
病気の自己理解、そして自己適正の分析や発見、やりたいことや向いてる事を探す段階ならば、就労支援がおすすめです。
これらが見つかって決まっているならば、エージェントを活用して希望をハッキリ伝えながら就活をした方がいいでしょう。
焦らず、でも一歩ずつ前へ。
あなたの「働ける未来」は、確実に存在しています。
コメント