
今日は旧ツイッターでみた、ADHDに向いてる仕事5選という投稿をしていたものをみて思うところがあり記事にします

リョウさん、色々な経験してきてますしね。実際、リョウさんから見てどうでした?

とりあえず、結論だけ言うなら「俺基準で言うと半分アウト」軽度ならまあって感じだな
※この記事はPRがあります
ちなみに該当ツイートはいかになります。
ADHDが長く働き続けられるお仕事5選
・訪問介護(移動する、動き回る)
・ドライバー(自分だけの空間がある)
・講師業(発信の比率が高い)
・新規開拓営業(インセンティブがある)
・マッサージ、セラピスト(一対一)他にお勧めのお仕事があれば、コメントで教えて下さい✨
— 発達交流広場 (@hattatsukoryu) July 24, 2025
❌「ADHDが長く働き続けられるお仕事5選」って本当?|実体験から語る“落とし穴”と現実
こんにちは、ファンキーガイ・リョウです。
55歳、双極性障害と発達障害(ADHD・ASD・イマジネーション障害)を抱えながら、スーパーの鮮魚部をはじめ、色んな職場を転々としてきました。
※リョウの詳しい病気一覧はこちらから

ネットで話題の「ADHDが長く働ける仕事5選」、正直ちょっと待った!と言いたくなる内容ばかりなんです。
確かに「刺激がある」「単調じゃない」「動きがある」――このあたり、ADHDの特徴と“マッチしそう”に思えるかもしれません。
でも、実際の現場はそんな甘くない。
この記事では、私自身の体験をもとに「なぜそれらの仕事がADHDにとって危険なのか」「どんな点でミスマッチが起きるのか」
そして「じゃあどうすればいいのか?」まで、リアルな視点で語っていきます。
🧠そもそもADHDってどんな特性?
まず前提として押さえておきたいのが、ADHDの主な特徴です。
- 集中の持続が難しい(注意が逸れやすい)
- 衝動性(思ったことをすぐ行動に移してしまう)
- 時間感覚が独特(時間管理が苦手)
- マルチタスクが壊滅的
- 忘れ物・失念・手順の抜けなど、ケアレスミスが頻繁
この特性を踏まえて、5つの仕事を検証していきます。
🚑1. 訪問介護|「命に関わるミス」が許されない世界
訪問介護は、「移動があるから飽きない」「人間関係が固定されないからラク」と紹介されがちです。
でも現実は?
- 利用者さんの体調変化を見逃したら命に関わります
- 服薬介助・移乗・食事介助など、マニュアルの正確な把握が必須
- 忘れ物や時間管理ミスが命取り(ミスができない)
- 衝動的に雑な対応をしてしまうと大きな事故になりうる
- 訪問先の設備を壊したりする可能性がある
私は実際に訪問看護の経験はありません。
ただ実際に清掃の現場で居宅に行く研修を受けたことがありますが、「あ、これ無理だな」と判断しました。
人の命のかかわらない、人の資産を壊さずやり遂げるハードルすら高いのに……。訪問看護といった人の命がかかる仕事についていうなら。
“ミスが取り返しのつかないリスク”と常に背中合わせだからです。
🚚2. ドライバー|「自分だけの空間」は逆に危ない
ドライバー職は「一人の空間だからストレスが少ない」と言われます。
確かに人との会話が苦手なADHDには魅力的かもしれません。
でも忘れないでください。ADHDにはこういう特性があります。
- 居眠り・ボーッとする
- 突然の集中切れ(特に単調な道)
- 運転中のルート忘れ、判断ミス
- スケジュール管理の困難さ
- 注意多動
- 伝票管理など個人情報漏洩の危険
私の知人にもADHDで運送業をしていた人がいますが、事故寸前のヒヤリが頻発して結局辞めてしまいました。
「事故が起きてからでは遅い」仕事なんです。
実際、私リョウも車屋で車の工場に車の出し入れで、右側しか気にすることが出来なくて左側の自販機に車をこすり、使用期間で首になったことがあります。
🧑🏫3. 講師業|発信力より“段取り力”が求められる
講師業は「話すのが好きなら向いてる」と思われがち。
でも、ADHDの場合こんな問題が起きやすいです。
- 話が飛ぶ、構成が崩れる
- 説明が冗長、要点がズレる
- 質疑応答でテンパる
- 教材作成・出欠管理など、裏方の雑務に苦しむ
- イレギュラーの対応が課題
実際、私も過去にワークショップのサポートを任されたことがありましたが、全体の流れを把握して組み立てるのが大の苦手で、講師どころじゃなかったです。
時間をオーバーしまくり、結果多方面にご迷惑をおかけしました。
💼4. 新規開拓営業|インセンティブがある分、精神が削られる
営業は「成果主義でマイペースにできる」と言われがちですが、新規開拓営業はその最たるブラックボックス。
リョウの場合は携帯電話の当時珍しい、飛び込み営業でした。

- 飛び込み訪問・テレアポのメンタル負荷が高い(リョウは余裕でした)
- ノルマ・プレッシャーに極端に弱い(リョウはクリアしてました)
- クレームや拒絶に過敏に反応してしまう(リョウの場合、上司からの杜撰な対応がきつかったです)
- 記録管理や報告がズボラになる(23時までそれで怒られたことあり)
- 契約は取れても書類作業でミス連発(同じ客に5回、身分証のコピーや訂正印で毎日訪問してました)
- コロコロ変わる社内システムについていけるかどうか
私は飛び込み営業を2ヶ月でリタイアしました。
コロコロ変わる会社についていけなかったんです。
💆♂️5. マッサージ・セラピスト|一対一でも“体の感覚”が必須
「一対一だからラク」「集中できる作業」と思われがちですが、マッサージ業界には次のような落とし穴があります。
- 力加減や指圧の微調整が苦手
- 長時間の接触で気疲れしやすい
- 順序や工程をミスすると身体トラブルにつながる
- スケジュール管理・衛生管理などの細かい業務が多い
- 手つきや施術の部位から痴漢を疑われる可能性も
私はマッサージの訓練を受けたことがありますが、細かい感覚調整が全くできず「感覚のズレ」が最後まで克服できませんでした。
講師に「これ痛みを与えるのが目的じゃないからね?」「力入れなくていいというわけじゃないんだよ」などなど、散々言われました。
❓じゃあ、ADHDに本当に向いている仕事って何なの?
「じゃあ何もできないのか」と思った方、安心してください。
向いている仕事がないわけじゃないんです。重要なのは、
- 環境に対する配慮(静かな空間・マルチタスク回避)
- 視覚・聴覚に優しい職場
- 人と関わりすぎない or 自分で関わる範囲を選べる仕事
- 定型業務+創造性を発揮できる余白があるもの
たとえば私が一番続いたのは、「清掃作業」です。
単純作業そうでマルチタスクはありますが、基本を押さえることができればやりようのあった仕事です。
ただし、化学物質過敏症の人は要注意ですね(私はそれで退職)。
✅まとめ|「見た目の相性」より「本質的な適性」を見よう
Xで出回っている「ADHD向けの仕事リスト」は、たしかにパッと見は魅力的です。
けれど、現場のリアルを知っている者としては、
「命に関わるリスク」「精神の摩耗」「特性との齟齬」が潜んでいる仕事が多いと感じます。
少なくともリョウ程度の注意多動クラスならば、労災や事故と隣り合わせです。
行動のヒント:
- ✅ まずは自分の特性とリスクを紙に書き出す
- ✅ 就労支援や障碍者向けエージェントで“向き不向き”をプロと整理する
- ✅ 「○○向きの仕事」より「○○を避けるための工夫」に目を向けてみる
「誰かのリストに当てはめるより、自分で道を探す」。
そのためには専門家の手を借りるのは恥ずかしいことじゃない。
特にリョウは特殊な病気が多かったので、ようやく障害を受け入れて「なにができるか?」「なにがしたいか?」を考える余裕ができました。
そこで傷病・自己分析のカリキュラムが充実している就労支援に行くことにしたんです。
就労支援についてリョウからのアドバイス
これに関しては、私の相談支援員から聞いた話でもあるのですが……
就労支援って全国的に評判のいいところでも、場所によっては人数などのキャパがあってカリキュラムがどこも充実しているという事は無いそうです。
むしろできてないところの方が多いともリサーチしていて、聴くことがあって……自分はアタリを引いたんだなあって思ってました。
一か所で見学して満足して決めず、近隣の支援を見比べて判断しましょう!
リョウも利用している就労支援です、こちらカリキュラムの充実具合もですが。障碍者特化のエージェントサービスもしている会社が運営しているので、対応力に強みあり!
近くに拠点があるなら、絶対に見て欲しい!そしてリョウの通ってるところのレベルでの「就労支援」がカリキュラムとして行われているか見ましょう。
事業所のキャパで「この分析を期待してたのに……」とできていないケースもあるため、必ず就労支援を選んだ目的を忘れずに、確認をしましょう!
自己分析ややりたい方向が見えている方はこちらから
こちらは就労支援ではなく、障碍者向けの転職エージェントです。
障害者の就職・転職なら【dodaチャレンジ】
お勧めなのは「やりたいことがきまってる」「大体の病気の傾向がつかめている」「なるべく早く就労したい」 という人にお勧めです。
一番いいのは、自分をまず理解するところから始める事。
それを元に「やりたい仕事」や「自分がやりたくない仕事・仕事環境」を選んでいくことです。
それが、55歳になった今の私から伝えたい一番のメッセージです。
無理して身体壊していいことはありません、以上です!
コメント