【体験談】発達障害×躁うつでもスーパーの鮮魚部で働けた話|だけど辞めた理由とは?

体験談

スーパーの鮮魚店と障碍者の労働環境を考える記事の画像

※この記事はPRを含みます。

ファンキーガイ・リョウ
ファンキーガイ・リョウ

そういえば忘れてたけど、スーパーの鮮魚店の社員候補時代もあったのよな

菅原 晴美
菅原 晴美

スーパーの鮮魚店ですか?

ファンキーガイ・リョウ
ファンキーガイ・リョウ

そうそう、化学物質過敏症のため一週間で退職したけど

菅原 晴美
菅原 晴美

なるほど、本当にそのあたりリョウさんの場合、足を引っ張られますね。発達や精神で考慮したらどうでした?

ファンキーガイ・リョウ
ファンキーガイ・リョウ

会社を選べばワンチャン、覚える事多いし危険だし、マルチタスクの長時間労働だからお勧めはしないねえ


【体験談】発達障害×躁うつでもスーパーの鮮魚部で働けた話|だけど辞めた理由とは?


🐟はじめに|「鮮魚コーナーならできるかも」と思っていた私へ

「障害者でもできる仕事を探してる。鮮魚コーナーとか、裏方ならいけそうかな?」

そう思ったことはありませんか?

かつての私は双極性障害と発達障害はこの時点では、分かっていませんでした。

ただマスクして働けるし「人と関わらない仕事ならできるかも」と考え、スーパーの鮮魚部に応募しました。

結果から言えば、働くことはできました

けれど、化学物質過敏症の悪化と、新しい症状が出た事により、数ヶ月で退職することに。

この記事では、私が実際に経験した鮮魚部の仕事のリアルと、障害が発覚した今だからこその視点での「できたこと」「厳しかったこと」「辞めた理由」をお伝えします。


🧩1. スーパーの鮮魚部ってどんな仕事?|表からは見えない裏のリアル

まずは、私が実際に担当していた主な業務内容から。

🛠主な作業内容:

  • トレーへのパック詰め(切り身・刺身など)
  • ラップ巻きとラベル貼り(すごい速度で密閉するので、注意多動で不器用な人にはつらい作業です)
  • 陳列棚への品出し・在庫チェック
  • 臭い発生防止のため床に定期的にオゾン水を撒く
  • 氷の補充・水分の処理(滑らないように)

⏰時間帯と作業スピード:

  • 朝は6時からスタート(開店前作業)
  • ピークは10〜14時/夕方
  • タイムスケジュールは分刻みで動く

ここまで聞くと「体力的に大変そう」くらいかもしれませんが、実際はそれだけではありません。


⚠2. 発達障害・双極性障害にとっての“鮮魚部の落とし穴”

一般社員として働いていたため、鮮魚部は圧倒的に“段取り力とスピード重視”の職場でした。

🔁マルチタスク地獄

例を挙げると、こんな感じです。

「今ラップしてる商品、終わったらラベル貼ってすぐ冷蔵。あ、氷が少ないから補充も頼むよ。それ終わったら棚の陳列も確認して」

「トレイのP10、P12あと柄付き12持ってきて。イカだからトレイ持ってくるの覚えたでしょ??昨日やったよ!」

……こうした指示が“同時進行”で複数来ることが日常でした。

後になって分かった事ですが発達特性として「一度に複数の作業が重なると思考が停止する」「手順が飛びやすい」自分にとって、これはかなり過酷。

またメモ帳が水でにじむため、何を書いたか分からなくなるんです

だからトレイの記号とサイズが一致しなかったり、この刺身はこれに入れる!という基本知識すらインプットできないのです。

また、これも後でわかったことですが双極性の影響で集中力に波がある・身体が動かない日があるという点も、毎日安定して業務をこなす必要がある職場にはフィットしにくかったです。


🌬3. やっぱり退職理由は「化学物質過敏症」の悪化

最大の退職理由は、じつは空気と匂いの問題でした。

💥鮮魚部で起こった化学物質の影響:

  • 漂白剤(作業台や床の消毒に使用)
  • オゾン水の定期的散布
  • 休憩室のタバコの煙

最初は「ちょっと頭痛がするな」程度だったのが、2週間を超えたあたりでめまい・動悸・記憶の飛び・目の前で話されているのに聞き取れないといった症状が出現。

化学物質過敏症の専門医師曰く、
「反応で脳機能が落ちてて、疑似的難聴。聞こえてるけど、聞き取る集中力がなくなってるんだ」

とのことでした。

うすうす、蕎麦屋のバイトで思ってたのもあったので、やっぱりかと思って辞めました。


🤔4. 鮮魚部の仕事は、障害者に向いてる?【私の見解】

✅良かった点:

  • 裏方仕事なので、基本的に接客はない(売り場に出るときは対応あり)
  • 技術職的な要素があり、達成感はあった
  • 規則的な勤務時間・習慣が身についた
  • もくもく作業したい人にはいいかもしれない

❌厳しかった点:

  • マルチタスク前提の作業が多すぎる
  • ペース配分を調整できない現場
  • 環境由来の健康リスクが想像以上だった
  • 覚えることが多すぎる
  • 社員は残業前提のシフトのため、長時間勤務となることが多い
  • 体育会系の社員が多いから怒鳴り声に近い大きな声量で支指示がくる

結論として、障害の特性によってはかなり相性が分かれる職場だと感じました。

まず、ADHD、落ち着きのない人、落ち着いて作業のできない人は絶対避けたほうがいい業界です。

言われたことができる、物覚えはいい、多少のコミュニケーションが苦にならない、なら行けるかもしれません。

個人的には社員はどうしても残業ありきのシフトのため、パートから始めるのがいいと思います。


📝5. これから鮮魚部を考えるあなたへ|事前に確認したいチェックポイント

もし「やってみようかな」と思っているなら、以下の点は必ず確認してほしいです。

🔍事前確認すべきポイント:

  • 見学で「作業スペースの匂い・空気循環」を体感しておく
  • 指示の仕方やマニュアルの有無(曖昧指示が多いと危険)
  • 1人作業時間があるかどうか(チーム作業の連続は負担)
  • 体調不良時の柔軟な対応が可能か(病院やシフト調整)
  • 社員ならば長時間勤務に耐える事ができるかどうか

✅まとめ|「できるけど、続けられなかった」リアルを伝えたい

私は、スーパーの鮮魚部に入社し、実際に二週間は働けました。
でも、それは「できた」=「向いている」ではなかったのです。

障害者雇用でも、現場の特性が合わなければ体を壊すこともある。

「仕事だから我慢する」ではなく、「自分の特性と環境の相性を見る目」を持つことが大切だと、身をもって知りました。


💡次にできる一歩:適職診断や支援サービスを活用しよう

「向いている仕事がわからない」
「何がしんどくて辞めたのか整理できない」
そんなときは、障害者専門の就労支援サービスや障碍者向けエージェントを活用するのも手です。

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自己分析や傷病の把握、得意不得意や病気に左右されやすい環境など、プログラムがしっかりあるのは就労支援になります。

なお、私リョウは「今までマスクのみしか考えていなかった」「急に双極性障害と発達障害」と言われて、どうしていいか分からない。

何がしたいのかも分からないから、B型A型とか言われてもどういうポイントを探せばいいかが見えてこない。

なので、就労支援でカリキュラムをしっかりしているところで自己理解を勧めるところから始めました。

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なお、この点、自分が通っていた事業所はそこそこしっかりしていましたが、他の事業所や地域ではキャパが違うらしく、できてないプログラムもあるらしいです

そのため、一か所ここの評判がいいからとそこだけを見て決めるのではなく、複数個所見比べるのをお勧めします。

もし訪問看護さん・ホームヘルパーとか利用してるなら、それらの人から情報を貰えることもあるのでぜひ、近隣で通うのを検討してる事業所のことを聞いてみるといいでしょう。

※リョウの場合は訪問看護さんがたまたま、そこを利用してた人を知っており、内定先もしっかり教えてくれたので決めてとなりました。


最後まで読んでくださりありがとうございました。
この経験が、誰かの「働く」という選択のヒントになれば幸いです。

 

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