
さて、ここも比較的職歴的には長い会社、駐車場管理スタッフ業務だな

確かに駐車場って、お年寄りとか退職された方が多いので働きやすそうですね

うん、その通りで季節の暑さや寒さを堪え切れれば、何とかなる業界ではあるが、駐車場も種類によって業務内容結構変わるのよ

そうなんですね、椅子に座ってばかりいる仕事と思ってました

まあ、現場によってはそのイメージで合ってるところもあるな
【バイト体験談】駐車場スタッフの仕事内容・給料・向き不向き|障害者や発達グレーは働きやすい?
駐車場スタッフってどんな仕事?種類と特徴
駐車場バイトは「車を停めるだけでしょ?」「単純だから楽そう」と思われがちですが、実は種類によって仕事内容や向き不向きが大きく異なります。
ここでは代表的なタイプと特徴を紹介します。
街中のタワー型駐車場の仕事内容と注意点
街中に多いタワー型(立体)駐車場では、車の誘導・操作補助・料金精算などが中心です。
特に車の出し入れ時は、運転者とのコミュニケーションや安全確認が必要で、空間認識能力が求められます。
注意点は以下の通りです。
- 車の誘導ミスで接触事故 → 弁償の可能性あり
- 狭い場所での作業で体をぶつけやすい
- 現金精算が多い場合、お金の数え間違い=弁償リスク
※誘導ミスは主に高さを間違えて、天井をこするケースが多いです。
特に発達障害や注意力に不安がある方は、事故や金銭トラブルのストレスが大きくなることがあります。
なお、弁償リスクの事故などは自己責任の所も多いため、自分の適性が分からない場合は避けるべきでしょう。
屋内大型駐車場(駅近・商業施設)の仕事内容
私が働いたのは、駅から徒歩2分、一等地にある屋内型300台収容の駐車場でした。
親族経営で、誘導業務はゼロ。精算は自動機が行うため、金銭のやり取りもほとんどなし。
仕事内容は館内の巡回・清掃・ゴミ回収などが中心でした。
特徴
- 天候に左右されない(屋内のため)
- 人との関わりは多少ある(月極やお得意様などの生産業務は窓口のため)
- 清掃作業が苦でなければ長く続けやすい
ただし、金庫や売上計算などのアナログな金銭管理を任される場面もあり、「マイルール」で動きたいADHD・ASDの方にはややハードルが高い場合があります。
障害者・発達グレー層が働きやすい職場の条件
- 誘導や接客よりも清掃・巡回が中心
- 精算は自動化されている
- マニュアルが明確で変わらない
- 上司や同僚が理解のある環境
駐車場スタッフの給料と勤務条件
時給・月収の目安
- 都市部:時給1,050〜1,300円
- 地方:時給900〜1,100円
月収はフルタイムで15〜20万円程度。深夜勤務がある場合はさらに上がります。
なお、リョウのいたところは最低賃金のため、最低賃金が上がるタイミング以外で昇給はありません。
シフト・休憩・勤務時間の実態
- 早番・遅番の2交代制が多い
- 土日祝は混雑で忙しい
- 清掃と巡回時間は自分のペースで進められる
- リョウのところは3交代制(希望すれば深夜勤務あり)
- 飲み屋街にあるので頻繁に汚物処理がある
昇給や長期雇用の可能性
長期雇用が多く、人手不足の職場では昇給も期待できます。
(現場と会社による)
ただし大手運営の駐車場より、個人経営や親族経営のほうが融通がきくケースがあります。
リョウのいた会社も、糖尿病で足の指がなかったり、認知症の疑いのある人を雇っていた時期もあり。
駐車場スタッフのメリット
単純作業が多く覚えやすい
決まったルーティンで動くため、仕事内容を覚えてしまえば精神的に楽です。
人間関係がシンプル
接客が少なく、同僚も少人数。人間関係のストレスが少ないのが魅力。
屋内勤務でも天候の影響をうける
夏の猛暑や冬の寒さにはどうしても影響は避けられません。冷暖房が効いてるのは事務員の部屋と社長室だけです。
なお、街中だと社内禁煙のため、高確率でビル裏が喫煙スペースになっておりタバコの煙が来るケースもあり。
※友人の化学物質過敏症の同病者はそれで慢性喘息になった。
駐車場スタッフのデメリット・リスク
金銭管理ミスや事故の賠償リスク
現金精算が多い職場では、お釣りの間違いで自己負担になる場合もあります。
また、誘導中の事故は保険でカバーされる場合もありますが、責任問題になることも。
空間認識が求められる場面も
車の大きさや距離感を誤ると事故につながります。
発達特性によっては大きな負担になることも。
職場ルールの適応が必要
ADHDやASDの方は、マイルールより職場ルールを優先しなければならない点がストレスになることがあります。
働く前に確認しておきたいポイント
面接でチェックするべき質問例
- 精算方法は自動か手動か
- 誘導業務の有無
(確認するべき点として、事故の責任が自己責任かどうかは必須) - 金銭管理の責任範囲
(金額不足・サービス券の残数が無い場合、自前で補填する場所もあり) - 清掃と接客の割合
(屋内で誘導がほぼない場合は、基本清掃と巡回が8:2で接客の事が多いです)
実際の作業環境の見学
見学できる職場なら必ず確認し、勤務中の雰囲気や動線をチェックしましょう。
シフト表を見せてもらえるなら、今何人のスタッフが一勤務何人体制か?を確認しましょう。
金銭管理や清掃業務の比率
仕事内容の8割が清掃なのか、半分は誘導なのかで、働きやすさが大きく変わります。
誘導アリの場合は、清掃はほぼ目につくごみを取るか、掃くか程度のことが多いです。
まとめ|駐車場バイトは向き不向きを見極めて選ぼう
駐車場スタッフの仕事は、職場環境によって天国にも地獄にもなるバイトです。
単純作業で長く続けやすい職場もあれば、金銭管理や事故リスクで神経をすり減らす職場もあります。
障害や発達特性を持つ方は、
- 精算が自動化されているか
- 誘導業務がないか
- ルールが明確で変化が少ないか
この3点を特に確認してから応募すると失敗しにくいです。
私の経験から言えば、清掃中心で上司に理解がある環境なら、長期で安定して働けます。
気になる求人を見つけたら、まずは職場を見学してみてください。
もし自力で探して、アプローチが難しいなら就労支援を利用することもできます。
また転職エージェントで探して貰うのも一つの手ですね。
こちら過去記事で、就労支援と転職エージェント(障碍者向け)を紹介してる記事もあるので、詳しくはこちらをご参照ください。

コメント