コンビニバイトは発達障害に向いてるか?精神疾患の分かった後考えてみる!

体験談

ファンキーガイ・リョウ
ファンキーガイ・リョウ
早速話していこう。高校を出たばかりの私は、化学物質過敏症の持病で就職に苦戦して、諦めて一回短時間のコンビニバイトから働き始めた。
菅原 晴美
菅原 晴美
コンビニですか? リョウさんのように活気のある方なら、たしかに合いそうですね。
ファンキーガイ・リョウ
ファンキーガイ・リョウ

当時はコロナ前で、疾患への理解も薄かった。

私はマスクが使えず、それを理由に面接を断られたこともある。今では考えにくいけれど、時代はたしかに変わった。

始めに

こんにちは、ファンキーガイ・リョウです。

今回は私が最初に経験したアルバイト、コンビニバイトのリアルを、平成半ばのセブン令和手前のローソンで働いた体験を軸に語ります。

今でこそ理解できるようになった発達障害や精神疾患がわかる前後の話も交え、同じ悩みを抱える方のヒントになれば幸いです。


■昔のイメージと今の現実:コンビニは“楽”じゃない

昔は「コンビニ=楽」「深夜はボーッとしていればいい」「廃棄弁当で食費が浮く」といった空気がたしかにありました。

でも、今の現場はまったく違います。ひとことで言えば、マルチタスクの塊です。

■現代のコンビニで求められる主な業務

  • コピー機・FAX・マルチ端末の案内
  • 写真プリント・チケット発券の対応
  • 紙巻・加熱式タバコの銘柄把握
  • フライヤーや中食の仕込み・補充
  • 宅配便・EC荷物(Amazon等)の受発送
  • 店内清掃や売場づくり(清掃はオーナー方針で負荷差あり・パートリーダーが勝手に押し付けるケースも
  • 国内外のキャッシュレス決済(Alipay等の海外電子マネー含む)への即応
  • レジ接客+クレーム初期対応

やることが多すぎて、発達特性があるとパンクしやすい。自分のペースで組み立てられる現場でないと難易度は一気に上がります。


■体験比較:セブン(平成半ば)とローソン(令和手前)

◎セブン(平成半ば)で感じたこと

  • 店舗ごとの色が強いオーナーやパートリーダーのスタイルが業務の“ハードさ”を左右し、同じチェーンでも負荷が全然違った。
  • レジ周りの導線や機器は早い段階から工夫されていて、オペレーションは比較的やりやすかった印象。
  • 当時は「廃棄をもらえる」店舗もあったが、今は原則NG。メリットは大幅に減った。

深夜帯とか楽で稼げるバイトの代名詞だった時代もありますが、正直今はやることが多いのでメリットが薄いのと。

ワンオペの可能性もあるため、ここは気が楽と見るかイレギュラーに応対できないから難しいと見るかで別れます。

◎ローソン(令和手前)で感じたこと

  • 基本業務の一部は効率化・簡素化された一方で、覚えることは激増。端末操作、各種アプリ連携、海外電子マネー対応など、知識の幅が一気に広がった。
  • タスク総量は“減ったようで減っていない”。「覚えて即応」する負荷が高いため、昔より難しく感じた。
  • 同じく廃棄は原則禁止で、かつてのような「時給+廃棄」のうまみは消滅。
  • マチカフェなど、レジから離れてコーヒーを入れたりする作業がある。
    (機械操作、メンテナンス、氷の量や管理などタスク増)

結論として、セブンは“店ごとに難易度がブレる”ローソンは“覚える量で難しくなる”というのが私の実感です。

ファンキーガイ・リョウ
ファンキーガイ・リョウ

街中ではあまりないが、当時のローソンはマチカフェに力を入れていたので……

オーナー店の方針によっては、砂糖やガムシロップ・ミルクの量を聞いて、こちらでいれて混ぜるサービスまでしていた。

 


■「廃棄がもらえる時代」から「原則NG」へ

昔は廃棄品をもらえて食費が浮く店もありましたが、今は衛生・コンプラ上の理由から原則禁止

一部で過去に起きたトラブル(廃棄品の横流しや体調不良クレームなど)も背景に、“もらえないのが当たり前”に変わりました。

※要領のいい人が廃棄したものを隠れて食べてるケースがあり、発達障害が真似しようとしたら後始末や言い訳などで健常者と差が出るため、お勧めせず。

メリットが削がれた分、「割に合わない」と感じる人が増えたのも無理はありません。


■実は私は、別チェーンで2回働いた

私はコンビニ経験が2回あります。2回目は8年ぶり。ところが、その8年は経験値として通用しないほど現場が進化していました。

電子マネー系の多さはとくに衝撃で、慣れていても再挑戦で苦戦する可能性は大いにある、と痛感しました。

※セブンだとレジでお客さんが選ぶ仕組みになっているため、レジ係としてだけなら負担が少ない可能性はあります。


■発達・精神疾患のある私から見たメリット/デメリット

◎メリット

  • 採用されやすい(人手不足)
  • 夜勤・早朝など時間帯の自由度がある
  • パート・アルバイトから無理なく始められる
  • ほぼ固定シフトの店舗も多い
  • 週3回から3時間程度や5時間など体調配慮しての働き方が可能な事が多い

※オーナーの方針によりますが、ガツガツフルで入りたいって人よりは主婦を扶養内でいれて、ちょこちょこシフトを組み、欠勤に対応しやすい組み方をするところもあります。

✖ デメリット

  • マルチタスク過多で処理が追いつかない
  • 「できて当然」の空気で配慮が得にくい
  • 周囲と比べて自己評価が下がりやすい
  • 急な体調不良で休みにくい(双極性などにはハード)

個人的な経験としては「朝起きた時の体調次第」というひとは、昼からとか夕方からとか落ち着いた得意な時間にシフトを入れる方法はありだと思います。


■「本社の障害者雇用」という選択肢は?

私は一時、フランチャイズ本部の障害者雇用(事務など)も検討しました。

ただ身体障害前提の求人がまだ多く、精神・発達への配慮は限定的という現実にも直面。

特に盛大に化学物質過敏症が足を引っ張り、ハローワークでも配慮が難しいと言われたことがあります。

ファンキーガイ・リョウ
ファンキーガイ・リョウ

ちなみにコロナ前にセイコーマート面接を問い合わせた時は「マスクが必要な人はだめ」と言われた。

マスクするほど体調悪いなら休め、外せるようになるまで来るなとの事なのでお断りされてましたな。

 

 


■だから私は、一般枠のオープン就労で挑んだ

障害をオープンにしたうえで一般枠で働いた時期もあります。

「働きたい、でも無理はしたくない」という葛藤と向き合いながら、コールセンター、職人、そば屋厨房、清掃、管理スタッフなどを経験しました。

面接を通過するコツは身についた一方で、定着はやはり難しかったのも事実です。


■支援機関の助けで“生き方の選択肢”が増えた

当初は「障害者が働く場所=A/B型作業所」のイメージだけでしたが、訓練施設・支援機関経由で面接同行・職場体験のサポートが受けられること。

障害年金と組み合わせた生活設計があることも知りました。暮らし方は一つではありません。

また年齢から、もう生保と年金、作業所B型だけでいいやと割り切る人も増えてます。

生保で障碍者年金と作業所B型を活用するメリット

ちなみにそうした人が多い理由として、生活保護は障碍者年金の等級や種類で、障碍者加算が付きます。

さらにB型など、就労控除というものがあり、手元にいくらか残る仕組みもあるんですね。

なので生活保護費から年金は惹かれるけど、加算が二つ付くので結果多く受給できるので、そうした働き方と生き方を選択する人も増えているんです。

ファンキーガイ・リョウ
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勿論、結婚や出会い、交友関係などを諦めた人が行き着くような先の結論のため。

諦めないで脱却のため、就労移行支援などあがいている若い人や家庭持ちの障碍者も勿論います。

 


■まとめ:コンビニは「難易度高め」。でも見えてくるものがある

発達障害や精神疾患があると、幅広い対応が求められるコンビニは正直ハードです。

自閉スペクトラム寄りの特性だと、私は夜勤以外は難しいと感じました。

ADHD気質ならミスをしながらも慣れればこなせる可能性はあるものの、双極性障害には基本的に負荷が高いと考えます。

もし双極性で挑むなら、当日体調が崩れても代替がきく時間帯(昼以降)を選ぶなど、無理のない設計が必要。

「夜眠れないから夜勤」は代替が立ちにくく、あなたを追い込みやすいのでおすすめしません。

ファンキーガイ・リョウ
ファンキーガイ・リョウ

夜眠れないから夜勤!身近に体験者がいるのですが意外とこの考え方で、夜勤をして不眠症を併発するなど眠剤が増えるなど、悪い結果になる人が意外と多い。

夜家にいていつもなら朝眠れるのに、仕事後となると朝が眠れなくなるらしいです。

 

それでも、挑戦を通じて「自分はどんな働き方に向くのか」が見えてきます。できないことを知るのはマイナスではなく、できる場所を探す第一歩です。

自分の特性を知り、無理なく働ける場所を一緒に探していきましょう。同じ悩みを抱える人の力になれたら嬉しいです。

ファンキーガイ・リョウ
ファンキーガイ・リョウ
コンビニは、人によっては向く。私の感覚では、ADHD寄りでIQが低すぎなければ、慣れ次第で可能性はある。ただし無理は禁物だ。
菅原 晴美
菅原 晴美
リョウさんは「向かない」と言いつつ、仕事自体は好きだったんですよね?
ファンキーガイ・リョウ
ファンキーガイ・リョウ

そう。オーナーがいい人で、仕事自体は好きだった。

二度目は良い思い出が強すぎて、時代の変化とのギャップに戸惑ったけれど、それも含めて学びだったと思っている。

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