
【体験談】就労移行×二十代男性|週3スタートで“人が苦手”を越えて内定するまで
※この記事にはPRがあります
※この記事は体験談記事ですが、特定回避のためフェイクをいれております。
※当事者の体験に基づく記事です。医療・法的助言ではありません。制度詳細は自治体・事業所の公式情報をご確認ください。個人特定を避けるため一部フェイク・ぼかしを含みます。
※同じ“全国ブランド”の事業所でも、拠点・自治体連携・混雑度によりできる支援の幅が異なります。見学時に「何ができて何が難しいか」を必ず確認しましょう。
この記事でわかること
- 二十代男性Yさんの“週3通所”リアルな時間割と続け方
- ADHD傾向でも迷子にならないメモ術(片付け・代謝)
- 同行が難しい面接でも戦える準備と振り返りテンプレ
- 内定後の定着支援と、職場で味方を作るコツ
OBが来た、特別プログラム(第一弾)
月曜の午後、会議室の空気が少し張りつめていた。そこへ、淡いブルーのシャツを着た若い男性が入ってくる。当事業所から就職に至ったYさん。今日の特別プログラムは、「OB体験談」だ。
「こんにちは。Yと申します。注意欠陥の発達障害と、診断は出ておりませんがASD傾向が強く人と話すのがずっと苦手でした。」
その一言で、リョウは目の前の年下の男性を見て、思わず『そう見えない好青年だな……』と思った。
この日の学びとしては“続けられる形”から始める——それがこの日の合図だった。
Yさんの背景と“最初の設計”
- プロフィール:二十代男性。ADHD傾向+やや自閉気味。大学卒→新卒でミスマッチ→26歳まで職歴なし。
- 課題:対人場面で強い緊張。「意欲はあるのに足がすくむ」。
- 初回面談:家族同伴。スタッフの判断は明確——頻度を落としても“習慣化”を最優先。
提案されたのは週3通所。月曜は短時間で“味見”、水・木でフルの流れに慣れていく。
週3通所の時間割(実例&ねらい)
目的:無理なく慣れて続ける。午前=入力・対話/午後=軽運動→弱点補強→片付けで閉じる。
月曜|短時間参加+デイサービス
- 参加:グループワークのみ(体調に合わせて少し遅めに入室OK)
- その後:デイサービスで終了
- ねらい:週頭は“対人の味見”だけ。体力と気持ちを使い切らずに次へつなげる。
水曜・木曜|標準プログラム
- 朝:ラジオ体操
- 自習①:PC・分析シート(前回の振り返り/今日の目標1行)
- ビジネス講座/グループワーク
- 昼食・休憩
- 軽運動:体操・ウォーキング(10〜20分)
- 自習②:PC、仕分け訓練など“弱点補強”
- 片付け・代謝:達成1/改善1/持ち物チェック1
ポイント:午後の軽運動で覚醒を整え、最後の「片付け・代謝」で次回の入口を軽くする。この小さな儀式が継続率を押し上げる。
「書くのが下手でも、置き場を決めたら進めた」——Yさんのメモ術
「どこに何を書いたか、すぐ迷子になるんです」——Yさんの正直。
スタッフの提案はシンプルだった。“うまく書く”より“置き場を固定”。
- ノートは1冊固定。最初の見開きを目次ページ(日付と見出しだけ)にする。
- 色分けの固定化:赤=提出物/青=学び/緑=次回やること(Yさんの場合、付箋でやることに)。
- 自習②の冒頭:「今日の弱点1つ」を書く(例:同一ラベルの見落とし)。
- 終わり5分:達成1・改善1・持ち物1(=片付け・代謝)。
- 書けない日は音声メモ→帰宅後にノートへ清書。
「完璧じゃなくていい。次の自分が迷わないだけで、続けられました」
同行が難しくても戦える、面接の“型”
当時はコロナ禍で面接人数が絞られ、同行支援を使えない回もあった。Yさんはスタッフの紹介シートと手紙を手に、一人で会場へ。
面接前の準備
- 自己紹介(30〜45秒):結論→強み→働き方の希望
- 配慮事項は「事実→対策」:例「雑音で集中が落ちやすい→耳栓/イヤマフで対応、作業前に5分の段取りメモ」
- 仕事内容の理解メモ/不明点の質問2つ
面接後の振り返り(5問テンプレ)
- 自己紹介は何秒?要点は入った?
- 配慮事項を“事実→対策”で言えた?
- 聞き取りにくい質問を言い換え依頼できた?
- 返答に数値や具体例を入れた?
- 次回の改善1つを決めた?
「“一発合格”を手放してから、肩の力が抜けました」
内定、そして定着へ
- 定着支援:スタッフの定期連絡/訪問で負荷を可視化。
- 職場の味方:話しやすい同僚・様子を見てくれる上司の存在が安定に寄与。
- つまずきそうな日:ノートの「片付け・代謝」を見返して、“今日やれる1つ”を先にやる。
同じ悩みを持つあなたへ(Yさんより)
- 月曜は短時間でOK。まずは来ることを合格に。
- メモは“上手さ”より置き場の固定。迷子が減るだけで前進する。
- 面接は練習→本番→振り返りのセット運動。落ちても材料が増える。
- 職場では味方を一人。挨拶+短い会話からで十分。
- 自分では分からない事はスタッフが手伝ってくれる。
障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】
Yさんのお母さんは、上記サイトから評判を元に申し込まれたようです。ぜひお住まいの地域の支援所を探して、相談と見学をしましょう!
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初月チェックリスト(見学〜通所定着)
- 週3の曜日・時間帯を先に固定した
- 自習①で今日の目標1行を書いた
- 午後に軽運動10〜20分を入れた
- 自習②は弱点テーマ1つに絞った
- 片付け・代謝(達成/改善/持ち物)を5分で書いた
用語ミニ解説
- 就労移行支援:一般就労を目指す訓練・就職支援の福祉サービス。利用要件・期間は自治体や個別状況で異なる。
- 同行支援:面接や実習にスタッフが同行する支援。感染症対策や企業事情で同行不可の場面もある。
- オフィスワーク・シミュレーション:PC作業・書類仕分け・電話応対など就業場面を模した訓練。
参考リンク(公式中心・地域版に差し替え推奨)
- 厚生労働省:障害者の就労支援(総合案内)
- お住まいの自治体:就労移行支援 事業所一覧/利用案内
- 公共職業安定所(ハローワーク):障害者就職支援コーナー
障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】
この手の相談の流れも、アドバイスして貰える事が多いです。ぜひ、相談と見学をしてみましょう!「中には手帳が無くても難病の方も相談に乗ってくれることも!」
相談先を探すときは「自治体名+就労移行」で検索→公式ページを優先。
編集部注(匿名化・更新情報)
- 本人の同意に基づき、地域・時期・属性を一部ぼかして掲載しています。
- 本記事は2025-10-13時点の体験をベースに編集。運用・制度は変更される場合があります。

実際、このプログラムの試みは多くないらしく、たまたま居合わせることのできたリョウはラッキーだった

でもこういう体験談、ちゃんと聞けるのはありがたいですよね

質疑応答では今の企業名も答えてくれて、みんいけるの!?」って反応が強かったなあ
新しく来たばかりのスタッフさんですら、驚いてたように見えたよ
ちなみに、入社までの流れはここまでですが。
順調にいいところへ就職できたと思った矢先、この後、Yさんには一波乱がおきます。

就労後の問題について、「睡眠障害」一歩手前まで行きながら……どうやって乗り越えて対応したのか。是非続きから見て欲しいと思います。


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