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※支援体制や内容は事業所ごとに異なるため、就労移行支援もA・B型作業所もきちんと条件や内容を確認しましょう。
発達・精神障害×就労|最初の壁は「自炊」と家計の急変
※体験と一般情報です。制度や医療の判断は、主治医・相談支援専門員・自治体へご確認ください。(リョウ)
はじめに|“働く前”に崩れやすいのは生活の土台
就労って、面接より前に暮らしの段取りでつまずきやすい。
発達と精神疾患を抱える場合、特にその確率は高く、私もそうでした。
真っ先にダメになったのはとくに自炊。
買い物→献立→調理→片付け…はマルチタスクの連続。発達特性やメンタルの波があると、最初にここがガタつきます。
最悪、買ってくるだけで自分のキャパをオーバーして、調理する気力回復した時には「冷蔵庫の物は期限切ればかり」なんてのも珍しくなかったです。

数週間ほど、炊飯してから炊飯器の電源をいれたまま気付かないで。炊飯器に匂いがついてダメにしてしまったこともあります。
この記事は、同じ特性をもつあなたへ向けて——
- 自炊が崩れやすい“構造”
- 就労準備で見えにくいお金
- 食費を固定費化してブレを止めるコツ
- ヘルパー/B型/相談支援の使い方のヒント
を、私の試行錯誤ごとまとめます。完璧じゃなくて大丈夫。一緒に“頑張らない・助けを得る設計”を作りましょう。
なぜ自炊が真っ先に崩れるのか
マルチタスクの塊だから
- 買い物=在庫の把握+価格比較+移動計画
- 献立=栄養・調理時間・好み・保存を同時に検討
- 調理=段取り+並行進行+安全管理
どれも同時並行の情報処理です。調子が落ちると気付けば作るのが目的となり、食べれないで終わる。一気に崩壊→食べ損ねる→体力が落ちる→日常生活に響く。私も何度もこの負のループに入りました。

家族のいる母親とかなら、子供のために作らないといけないから自炊を無理やり続けられるケースもありますが。単身者だと、高確率でここが崩壊してる人も多いです。

私も大学で一人暮らししたとき、つい今日はレポートで疲れたからインスタントでいいやってなって。それが続くようになりましたね……。
外出が増えると“食のリズム”が変わる
家にいる時は1食で足りていた人も、通所や就活が始まると2〜3食+補食が必要になります。
「動くから食べないと保たない」のに、準備力は同時に落ちやすい。これが食費の跳ね上がりの原因となります。
就労支援・就活で増える“見えないコスト”
- スーツ関連:クリーニング、裾直し、靴メンテ
- 交通費:通所、面接、通院や役所
- 食費:外出日数×回数分だけ上振れ
- 消耗品:マスク、整髪料、文具、印刷
私は領収書を全部とっておくことで、あとから支援員さんと一緒に優先順位を整理できました。根拠があると話が早いです。

自治体によっては移動支援として、タクシーの福祉乗車券やバス・地下鉄の券がもらえるケースもあります。そういうものを活用したり、通院に限れば……
通院回数と定期的通院の必要をつたえて、往復交通費を役所に請求して、移送費を出してもらう相談をするのも手ですね。

確か医師が必要と認めてくれるなら通るんでしたっけ?

厳密には医師の意見書を元に役所の顧問医師みたいな人が審査して、決定になるんだけどね。
「食費が跳ねる」を止める現実解=固定費化
私に効いたコツは、最初から“頑張らない設計”。
選択肢を減らす=疲れを減らすでした。
① 宅配冷凍弁当(週/隔週)
- 1食あたりの単価と栄養が一定で迷いが減る
- 電子レンジで完結→片付け負担も最小
- 月額の上限を先に決めやすい
向いていたのは:朝食べる暇もないくらい寝て居たい、買い物が負担、作るのが目的になって食べれない自分。
冷凍なので食べる時間はいつでもOK。朝食べてもいいし、昼の弁当代わりに持ってくのもOK(レンジの有無による)、勿論帰宅しての夕食にもバッチリ。
② ミールキット(切れてる+味付け済)
- 調理の段取り部分を短縮
- “作れた”感覚を取り戻す軽い訓練にも
「調子が良い日だけやる」と決めると、自己否定が減るかもしれません。
③ 朝は“型メニュー”で完全固定
- 例:バナナ+ヨーグルト+飲み物
- 通所前のエネルギー切れを防ぎ、意思決定を朝から1つ減らす

リョウの場合は朝はプロテインとサプリ、基本作業所についてから軽いものをつまむスタイルが一番しっくりきましたね。
お勤めの方でも朝は寝てて、出勤準備をパパっとして。ゆで卵を食べながら通勤なんて方もいるようです。

その方は確か超ブラック企業に勤める、OLさんでしたね。

でもすっごい効率的なスタイルではあるんだよ?一番重要なたんぱく質を朝にきちんととれているからねえ
④ 補食ルール(時間固定)
- ナッツ、スティックパン、ゼリー飲料など
- “15時に必ず補食”のように時間で固定。
空腹で集中が切れる前に“先回り”します。

リョウの場合は固形を取るのが難しかったため、プロテインを飲むことが多かったですね。
生活保護世帯の考え方(枠の中で安定を作る)
- 生活扶助には毎月の上限感覚があります。私はまず食費を定額化して、残りで調整する発想に変えました。
- 例:冷凍弁当10食×2回/月+朝固定+補食枠=月の見える化。
- 公的支援は基本販売形式(備蓄食も有償が多い)なので、「役所が食費を増やしてくれる」は前提にしない。家族が増える以外で期待してはいけない。
- 不定期出費(スーツ・履歴書印刷など)は事前に相談支援員へ。使える制度や優先順位を一緒に決めると、ムダ撃ちが減りました。

履歴書関連は移行支援以外にも、エージェントもサポートに力をいれており。今はスマホで自分の顔を送れば、アプリでうまく調整して証明写真も作ってくれたりします。
コツとポイント(実務編)
ヘルパーを“自炊訓練”として使う
- 買い物同行・手順分解・動線づくりを一緒に設計
- 冷蔵庫の定位置化、買い物リストのテンプレ化
- 「1回で全部」ではなく10〜15分単位で区切る
私の場合、ヘルパーさんと“同じ順路で回る地図”を作っただけで、買い忘れが激減しました。

リョウみたいに固形の物を食べるのがつらい、というデメリットがある場合は冷凍の効くものを作ってもらい、冷蔵庫に幾つかストック。
保存方法などアドバイスを受けるのがすごく役立ちました。
B型は“昼食・送迎”も基準に探す
- 昼食提供・送迎有りの事業所は、朝の負担が軽く体力が持ちます。
- 浮いた体力とお金を宅配弁当の費用に回すと、段階的にステップアップしやすい。
※理想はヘルパー活用しながら、出費コントロールと作りだめで出資を抑える方法。
正解は一つじゃない——“今できないこと”を見える化
- 「買い物が負担」「片付けが無理」「朝が起きられない」など、機能単位で書き出す
- 相談支援員に現物(レシート・写真)と一緒に見せると、支援の組み立てが速い
- できない日は設計の勝ち。あなたが悪いのではなく、仕組みが合っていないだけ。

冷凍宅配で手間と時間を節約するのも賢い方法の1つですし、ヘルパーが活用できるならヘルパーを活用するのも一つの方法です。

生保者だと車がないからまとめ買いで疲れ果ててしまうので、買い物も手伝ってくれるのはありがたいですね。

ぶっちゃけ、ものを持ってくれるだけでもすっごい助かるし。一回で必要なものをある程度買って追われるこの支援はデカいよ。
今日からできる3ステップ
- 食の固定費化:冷凍弁当10食×2回/月を見積もる
- 朝だけ完全固定:バナナ+ヨーグルトを1週間分常備
- 証拠を残す:交通費・クリーニング・食材のレシートを封筒で日付別に
注意点としてお試し価格と本価格は違うため、きちんとサイトから適正価格を確認と。まとめ買いや何食分で割引があるかどうかも確認しましょう。
余談 リョウのテクニック

リョウの地域のスーパーでは毎月1日、2日、3日ならば2500円以上で買い物便が無料。また障害手帳でスーパーの宅配が割引サービスあったりします。
そういうのも確認して、うまく活用すれば体力的負担を減らす方法の一つになるでしょう。
月次サンプル(目安)
| 項目 | 金額目安 | メモ |
|---|---|---|
| 冷凍弁当 20食 | ¥12,000〜¥16,000 | 1食¥600〜800想定 |
| 朝固定(7日×4週) | ¥3,000〜¥5,000 | バナナ/ヨーグルト等 |
| 補食 | ¥2,000〜¥3,000 | ナッツ/ゼリー等 |
| 交通費 | ¥5,000〜¥10,000 | 通所・面接頻度で変動 |
| クリーニング等 | ¥1,500〜¥4,000 | スーツ/シャツ/靴メンテ |
| 合計 | ¥23,500〜¥38,000 | まずは上限を決める |
※地域やサービスで変動。“合計の上限”を先に決め、内訳を合わせるのがコツです。
相談支援員や移行支援のスタッフさんから、クリーニングは安い店を聞くのもありですね。
Yシャツひとつとっても100円から200円の違いがでる世界です。
よくある詰まりQ&A(私の実感)
Q. 上限を決めても買い物が負担。
A. 選択をゼロに:宅配固定+朝固定。定期便とテンプレ表で意思決定を削りました。
Q. 自炊スキルを失いたくない。
A. 週1回だけミールキット日を設定。成功体験を貯めると自己否定が薄れます。

リョウの場合はヘルパーさんの助けなしではできなかった。
Q. お金が足りない。
A. 高単価の外食はゼロに。“家から持って出る補食”で緊急買いを防ぐ。B型の昼食提供を重視して事業所を再検討。
※就労移行支援でも弁当の出るところはあったりするので、きちんと見学で確認しましょう!
体験会と説明会をきちんと活用して、しっかりと質問をしましょう。
働く未来をあきらめない就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】
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すでに相談支援室の相談支援員がいるなら、そういうところを探して貰うという事もできます。
(お住まい地域にあるかどうかは事業所のキャパもあるので、調べてみないとわかりません)
まとめ|“頑張らない設計”があなたを守る
- 自炊はマルチタスクの塊。崩れて当然、優先順位を確認して設計し直せば戻せます。
- 食費は固定費化でブレ止め→体力も家計も安定。
- ヘルパー・B型・相談支援は機能単位で使い分け。
- 正解は一つじゃない。今できないことを見える化して、順番に潰していきましょう。私もまだ道半ば。一緒にやっていけます。


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