
※この記事にはPRがあります。
※この記事の話は、厳密に「雇用関係」を結ばず。体験として面接中に「工程を見せてもらい説明を受けた」というあくまで、リョウの体験記事になります。
※なお、当時は化学物質過敏症だけしかわかっていない時期のため。この当時は発達と精神障害の自覚はありません。
「食品だから安全」は誤解——重大事故の説明を受けて私は立ち止まった
食品添加物を扱うルート営業の仕事を受けた時。
面接の場で、重大な事故が起こり得るという説明を受けた。
これは食品添加物のルート営業という仕事に応募した、まだ化学物質過敏症だけだと思っていた時代の出来事です。
食品添加物というものは原液は事故につながる劇物だった
食品業界は私物やネイル、またピアスといった髪の毛にいたるまで、厳しい業界だと思ってた。
それだけに、自分はかつてのバイト経験から「香料の強いものを使わせない」だろうと思い。食品添加物のルート営業に応募した。
私は“食品”という言葉に、安心の絵を勝手に付け足していた。またルート営業なので、万が一の時は活性炭入りマスクを津悪相談もできるかもしれない。
それぐらいに思ってました。
しかし扱う商材は添加物の原液、希釈のミスや手順ミスなどで大きな事故に発展する可能性があるというものだった。
- ルート営業だから=食品の衛生作業に関わらないわけじゃない
- 商材=デモストレーションや使い方説明で、事故のリスクがある。
- イメージが判断を鈍らせるという現実
伝えられた事実は、淡々としていたのに重かった
声は静かで、演出はなかった。
煽りも誇張もない——だからこそ重かった。
「起こり得る」という短い言葉が、私の胸の奥でざらりと引っかかった。
また実際に、面接でそれで退職した事例もあるとう話を聞いた。

この時に頭をよぎったのはかつて自働車工場で言われた「センスのない奴は注意したって、注意力が持たないから無理だ」という言葉。
そして「そういうやつが周りを巻き込んで事故を起こす」というものだ。
勿論、機械を使う仕事とは違う!
だから私は若さから、やる気を押し出して食い下がりはした。だが結果として、面接官は私というリスクを取らなかった。それだけのことだった。
実際におきる失明、失明寸前という事故
面接官はかつて「自分が希釈の手順を間違えて、大きく跳ねた際に目に入り休職したことがある」と説明してくれた。
ここで場合によっては失明もあり得るものを扱うという実感を言葉にして、面接官は伝えたのだ。
実は、ここの会社では「目に入ってしまい」退職したり、結果として失明してしまう人も過去にいたのだ。

今みたいに労働基準とか働き方、また世代のモチベーション問題など。ない時代の話だから、営業は体育会系のブラック労働が必然的に多かった。
それでも、労災に近い事故での離職率の高さというのは私の中で「あー、こりゃ落ちたわ」と確信するには十分だった。
履歴書の小さな誤字が、別の意味に見えた
家に帰ると返された履歴書に小さな誤字を見つけた。
あの一文字は、スキル不足だけでなく、適正不足という決定的な証拠になったのかもしれない。
前提が甘い——そのサインにも見えた。
そういうミスをする奴だから、労災も起こす。
場合によっては取引先担当者相手に原液を暴発させるかもしれない。そう思われても仕方のないサインだった。
私は、応募を取り下げた
説明を受けた以上、私は立ち止まると決めた。
詳細には触れない。ここに書くべきではないことが、この世にはある。
言葉を足さないという選択に、私は誠実さを見た。
「近いから」「食品だから」——その二つの条件は、
この場では何の盾にもならないと知ったからだ。
- 看板ではなく、現実を見る
- 都合ではなく、距離感で決める
- 黙って下がる勇気を、自分のために持つ
残ったのは、恥と、少しの安堵
恥ずかしさがあった。
“知らない自分”に気づくのが遅すぎた恥。
でも、今気づけたのなら、まだ間に合う。
私は引き返す。
そして、自分の選び方を作り直す。
安全は、他人任せではなく、私の側の誠実さから始まる。
※本記事は私の体験と判断のみを記しています。具体の運用・判断は、それぞれの事業場の規程と責任者の指示に従ってください。

実際、注意多動はどう気を付けようが対策をとったとしても。ふとした拍子に普通は絶対にやらない事をミスしてしまう事があります。
例えば電気工事で電信柱に上る人が、下に工具を落としたらどうなるでしょうか?

通行人がいれば危ないですが、誰もいなければホッとして危なかったと安堵しますね……。

ただ一般の健常者、こういう業種について長くいる人は「そういう危険な状況にいると分かりながら落としてしまう事自体があり得ない」そう思うのよ

私達にはハードルの高い話ですね……


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