病院入院体験談シリーズ①
市立病院系列での入院は、どんな場所だったのか
はじめに|なぜこの記事を書くのか
あけましておめでとうございます。
ファンキーガイ・リョウです。
今年も、障害者を取り巻く社会や医療の状況が
少しでも良くなることを願いながら、
体験ベースでの情報共有とアップデートを続けていきたいと思います。
このブログではこれまで、
就労や生活の話を中心に、
障害当事者目線での体験談を書いてきました。
その中で、こんな声や質問が届くことがあります。
「そんな相談支援員、聞いたことがない」
「当たりの就労移行支援スタッフって、どこにいるの?」
「Xで見る情報と、現実の落差が激しすぎる」
「どうしたらリョウさんみたいな“当たり”に出会えるんですか?」
正直に言います。
リョウがこの状態に至るまでには、
かなり長い年月と、医療機関への無理解や不信を積み重ねてきた過去があります。

化学物質過敏症への無理解が多くてな、それをきっかけに断られる事も多くてかなり苦労した
「当たり外れ」ではなく「役割の違い」という話
実際、化学物質過敏症が足を引っ張り、
対応可能な病院に出会えない期間が続き、
ここまで来るのに 30年以上 かかりました。
そこでこのシリーズでは、
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入院した病院のタイプ
-
それぞれの役割
-
期待できること・できないこと
を、リョウ自身の体験をもとに整理していきます。
第1部は
「市立病院系列」 です。
市立病院系列・精神科の役割と受診のハードル
リョウの住んでいる市の市立病院は、
第三次救急などの高度医療を担う病院です。
そのため、精神科に関しても、
-
重症患者の精神症状
-
重い身体疾患に伴う精神症状
を主に扱う傾向があります。
結論から言うと、
通常の外来受診で診てもらえる可能性はかなり低いです。
紹介状があっても、
実際にリョウは最初、断られています。

問合せの際の外来看護師の言う事をうのみにするならば……。「末期がん」と「精神を患う」このレベルで入る病院ですな。
当時のリョウの状態(参考)
当時の診断・状態は以下の通りでした。
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双極性障害2級
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ADHD
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ASD
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高次脳機能障害
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化学物質過敏症
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線維筋痛症
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リウマチ
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筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群
-
イマジネーション障害
近所のクリニックでは、
「対応が難しいので、大きな病院へ行ってください」
と言われ、
大病院・市立病院では、
「身体疾患に伴う重症患者のみ対応」
「紹介状をもとに判断します」
と門前払い。
ここで完全に、
「俺の居場所、この世にねえ!」
となりました。
自殺未遂をきっかけに受け入れられた市立病院
結果として、
首を吊ろうとして失敗し、
自暴自棄で119番したことがきっかけになります。

大爆笑しながら電話してたなあ、そう考えると躁状態で極まってたんだろうな
第三次救急より上の終末医療系の病院ですが、その日の精神科系の当番病院として、
その夜、市立病院が割り当てられていました。
状況的に救急搬送が受け入れられ、
夜間受診 → 任意入院 という流れになります。
今思えば、かなり稀なケースです。
なぜなら、問い合わせ段階では断られていた病院だったから。クリニック主治医が掛け合っても難しかったところでもあり、完全に予想外でした。
市立病院の精神科病棟|良い点・悪い点
市立病院の精神科病棟は、
難病や重症患者を想定した設計になっています。
病棟設備の特徴
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ウォーターベッドなどの設備がある
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搬送直後はカメラ付き個室で経過観察
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紐状の物・危険物は没収
落ち着いた後、
個室希望の場合は追加料金が必要
→ 基本は大部屋へ移動
実際の生活環境(リョウの体験)
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カーテンでプライバシーはある程度確保
(むしろコロナ感染対策からカーテンはするように指導されていた) -
冷蔵庫・テレビはデイルーム共有
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テレビカード前提でないため
洗濯機・乾燥機が無料のことがある -
病院食は比較的おいしい
(選択食など選べる人は選べる日があったりする) -
金属探知機チェックあり
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スマホは通話可能エリアのみ可(病院差が激しい)
精神科のスマホルールは
本当に病院ごとに天地の差があります。スマホ病棟に持ち込み不可→預かり料金発生。
なんて病院もあります。
市立病院で入院できる期間
市立病院は 急性期対応が主目的 のため、
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入院期間はおおよそ 1か月前後(大抵未満で転院させる)
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長期入院は基本想定されていない
状態が落ち着いた後は、
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退院
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もしくは他院への転院
という判断になります。
市立病院系ソーシャルワーカーの役割
やってくれること
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転院先の調整
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生活保護など福祉制度への取次
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地域相談支援との連携
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継続入院が必要な場合の病院探し
基本やらないこと
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障害者手帳の申請相談
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障害年金の申請相談
※もう死ぬ寸前レベルでそこで生を終えるケースなら、これらの制度利用の手続き相談などに乗ってくれる可能性はあります。
市立病院は
「命と終末の急性期を守る場所」そのため生活や将来設計は次の病院に引き継ぐ前提です。
まとめ|市立病院系列はこんな場所
市立病院系列の精神科は、
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緊急性が高い
-
命の安全が最優先
-
長期的な生活再建は別病院が前提
という 役割特化型の病院 です。
合わない人が多いのは事実ですが、
それは「外れ」だからではありません。
役割が違うだけです。

勿論、先生の当たりじゃないけど。診てくれる先生の判断もある。
俺の場合は「一か月ぐらいしか無理だけど、それでよかったら任意入院してもいいよ」と言ってもらえた。

私はリョウさんとあった病院しか経験がないからびっくりというか、いろいろと考え方や見方が変わりました。
大きなところに行けば治るというわけじゃないんだ……

あるあるだねえ、ちなみに身体の病気が悪化して精神科から逆に移ってきたパターンもその時に見たけど。
前の病院に戻りたい、ってずっと言ってた年寄りがいたよ。
他のシリーズ2:大学病院編
シリーズ3 :個人精神科病棟編



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