
病院入院体験談シリーズ③
個人経営・精神科特化病院編
※体験談と構造整理に基づく考察
※本記事は、リョウ自身の入院体験をもとにした考察です。
病院の体制・方針・地域性によって実情は大きく異なります。
すべての病院に当てはまる話ではありません。
はじめに|ここから先は「病院選びで差が出る話」

ここからはハッキリ言おう。
精神科病院は、病院ごとに天地ほど違う。
選ぶなら、事前の情報収集は本当に重要だ。
リョウがこのタイプの病院と関わることになったのは、市立病院からの転院がきっかけでした。
その後、当番病院としても複数回入院することになります。
個人経営スタイルの精神科特化病院とは
個人経営、あるいは法人単独運営の精神科病院は、
経営者・院長の方針が病院のカラーを大きく左右します。
そのため、精神科病院の中でも
当たり外れが最も大きい形態と言われがちです。
多くのメンタルクリニックが、紹介先としてこのタイプの病院で通院負担を考えて、近隣の施設を優先的に指定することも少なくありません。

ん?じゃあリョウさん、なんで大学病院に行ってるの?と思う人がいるかもしれませんよね?
ハッキリ言うと、リョウの場合複数疾患があり、一般の精神科病棟での対応が難しいと主治医も認めたからです。
精神科特化病院の主なパターン
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うつ病・不安障害など一般精神疾患中心
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睡眠障害に特化(精密な無呼吸趣向群の検査や睡眠薬の調整で、短期的な検査入院からかかりつけ医に戻るケースが多い)
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認知症・高齢者中心(騒がしく病床が少ないことから、若い精神患者は治療に最適な環境にないとして断られるケースあり。大抵長期の入院になるケースが多い。)
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思春期ケア・若年層中心に一般的な精神病院として対応。一部では緊急性が高いのは難しいところもあったりする。
(任意入院で入れるケースが多く、1から3カ月ほどが平均。病院によっては短期間で退院した場合、半年以内など開放や思春期病棟に再度入院が出来ない場合も)
300~400床規模で複数病棟を持つ病院では、
これらが混在しているケースもあります。
病院の「カラー」がまず違う
このタイプの病院では、生活リズムを重視する方針が強く出ることがあります。
生活面の特徴(例)
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病衣レンタルがなく、普段着持参を求められる
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寝間着から日中着へ着替えることで生活リズムを維持
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個室テレビ・冷蔵庫は基本なし
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デイルームにテレビ数台のみ(片方はNHK限定など制限あり)
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ナースステーションの冷蔵庫使用制限あり
- 新聞が無料で読める病棟もあり。(ただし取り合いになるケースがあるため、病棟で取り扱いが違う)
一方で、
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テレビカードの概念がないため
洗濯機・乾燥機が無料の病院もある -
自殺防止の観点から
物干し竿・干し場が存在しない
(洗濯→乾燥機が前提・コート類は椅子の背もたれにかけるしかない)
という合理的な設計も見られます。

万が一が起きないよう、工夫をする必要はある。また入院生活そのものが退院した後の生活を想定しているので、このような合理的導線を取ってるんだと思います。
人手不足が顕著になりやすい点
シリーズ①②の病院と比べ、
人手不足が目立つ病院が多いのも事実です。
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夜勤:看護師1名+ケアワーカー1名
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清掃もケアワーカーが兼任(病院・病棟による)
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夜間の巡回が最低限
保護者目線で見る場合
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病棟の秩序が患者の良心に依存しやすい
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若年層・思春期の子どもは
他患者から悪影響を受けるリスク
リョウとしては正直、子供を預けるのはおすすめしない病院に入ります。
入院者目線で見る場合
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管理が緩く「楽」と感じることもある
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ただし
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患者トラブルが多い
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病棟の雰囲気に左右されやすい
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精神的に消耗する可能性
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👉
自由=安全ではない
という点は、強調しておきたいポイントです。

中には自由がゆえに周りの雰囲気が明るい、楽しそうなのが耐えられないからと。
自分から保護室とよばれる手足を拘束してカメラで監視された、暴れたりする急性期患者の入る病室に入れて欲しいと志願することもある。

私も殴ったり暴れたりしそうだから、入れて欲しいって頼んだけど。満室で順番待ちと言われて、ちょっとだけ驚きました。
「閉鎖病棟=厳しい」とは限らない現実
ここは重要なので補足します。
病院によっては、
児童相談所(児相)から保護された子どもたちが入院しているケースがあります。
そのため、
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閉鎖病棟であっても
他院の解放病棟と変わらない雰囲気 -
安全面を確保しつつ、
過度な締め付けをしない運営
が行われている病棟も存在します。
つまり、
閉鎖病棟=危険/厳しい
解放病棟=安心/自由
とは一概に言えません。
重要なのは
「誰が、どんな患者層を想定して設計された病棟か」
という視点です。
大人の入院患者として見る場合
病棟が騒がしく感じることもあり、
トラブルに疲弊する可能性はあります。
一方で、思春期ケアを併設している病院では、
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家庭環境が複雑だった
-
安定した人間関係を経験できなかった
といった人が、
疑似的に「青春的な時間」を体験できるケースもあります。
これは良し悪しが分かれる部分ですが、
一定の意味を持つ場合もあります。
病院食の当たり外れ
病院食は、
入札業者によって天と地ほど差が出ます。
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米量が多く、質素な献立(味付けは濃いのでしょっぱいかすっぱいかの両極端)
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逆に栄養・味に配慮された病院
目安としては、
公式サイトで病院食をPRしている病院は、比較的安心の可能性がある。
と考えておくとよいでしょう。
栄養素を考えて作られた病院食とか、文字はあるけれど画像のないHPは警戒して飯がまずいことを考えたほうがいいですね。
ソーシャルワーカーができること
このタイプの病院は長期入院が前提になることが多く、
ソーシャルワーカーの役割も重要です。
主な支援内容
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障害者手帳・障害年金の申請サポート
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病院内トラブル・困りごとの相談
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医師・看護師との橋渡し
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地域福祉・相談支援員との連携
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デイケア利用の相談
※複数疾患を抱えるケースでは、
社労士レベルの精密な切り分けは難しい場合もあります。

リョウの例をとると、やはりソーシャルワーカーも鬱の症状でそれがでているのか?化学物質過敏症や線維筋痛症で出ているのか?切り分けができない。として、プロに頼まないと受給できるものもできないとして、成功報酬制の社労士活用をアドバイスされました。
まとめ|個人経営精神科病院は「情報差」がすべて
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病院ごとの差が最も大きい
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自由度と安全性はトレードオフ
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閉鎖/解放だけで判断しない
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患者層・病棟設計を見る
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ソーシャルワーカーの力量が重要
事前に調べるかどうかで、入院体験はまったく別物になる。

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